これまで人間を含め動物は、自分の子孫を残すために魅力的なパートナーを選んでいるという話をしてきました。
そこで今回は、「具体的にどういう相手が魅力的なのか?」という点について解説していきます。
今回は男性向けということで、「女性が惹かれる魅力的な男の条件」について詳しく説明します。
魅力的な男には2つの条件がある
まず、想像して欲しいんですが、一般的に女性があげる好きな男性のタイプって、どんなものがあるでしょうか?
よくあるものとしては、
- 「やさしい」
- 「お金持ち」
- 「頼れる」
- 「イケメン」
- 「自信家」
- 「誠実」
などだと思います。
なぜ、こういったタイプを女性が好きになるのかというと、当然「自分の遺伝子をより多く後世に残す」ためです。
進化の過程で、上記のような男性を好むようになってきただけです。
そしてこれらの魅力は、次の2つのカテゴリーに分けることができます。
- 「子どもに遺伝で引き継がせたい魅力」
- 「子どもを育てるための魅力」
1. 子どもに遺伝で引き継がせたい魅力
まず1つ目は、子どもに遺伝で引き継がせたい魅力です。
上記でいうと、「イケメン」「自信家」「頼れる」などですね。
あくまで、比重が高いと思われるということで簡単に区分けしました。
これらの魅力をもった子どもであれば、将来パートナー選びで有利になります。
イメージ的には、カッコ良くて、学生時代などリーダー的な存在だった人です。
ホストやヤリチンなど、チョイ悪な男性にも多い魅力です。
あとはヤクザの方なども、この魅力を駆使して女性を引きつけています。
いわゆる「男性としての魅力」ですね。
当サイトでは、この「男性としての魅力」をもつ男性を、便宜上、一夫多妻制で有名な『ライオンタイプ』と呼ばせていただきます。
2. 子どもを育てるための魅力
2つ目の魅力は、子どもを育てるための魅力です。
上記でいうと、「やさしい」「誠実」「金持ち」などですね。
あくまで、比重が高いと思われるということで、簡単に区分けしました。
いくら男性として魅力的であっても、子育てに非協力的であったり、しっかりお金を稼いできてくれなければ、子どもを立派に育てられません。
ですので、育児に役立つ能力があるのも女性からみて、大事の魅力です。
イメージ的には、マイホームパパ的で、女性に対しサービス精神が旺盛な男性に多い魅力です。
いわゆる「イクメンとしての魅力」ですね。
こちらのタイプの男性は、上述した『ライオンタイプ』に対し、便宜上、一夫一妻制の多い『鳥タイプ』と呼ばせていただきます。
女性は自分の遺伝子を残すため、この
- 「男性としての魅力」
- 「イクメンとしての魅力」
の2つに重点を置き、男性を選別する習性を持つように進化してきました。
もちろん本能的な習性ですので、このことを女性は意識していません。
本人もなぜこのような男性を好きになるのか、わかっていなかったりします。
ライオンタイプと鳥タイプを好きになる女性
女性にとって両方とも大事な魅力ですが、当然どちらをより重視しているかは個人差があります。
ただ、一般的には女性は「男性としての魅力」の方が、より感情を揺さぶられます。
『ライオンタイプ』にハマる女性
わかりやすいところで言うと、イケメンの男性にハマる女性ですね。
多少わがままだったり、性格的に問題があっても、イケメンということで、めちゃくちゃ好きになってしまう女性がいます。
ジャニーズにめちゃくちゃハマっている女性などもそうですが、「男性としての魅力」を持つ男性に、女性は強い魅力を感じ、強烈に惹かれてしまいます。
また『ライオンタイプ』の男性の中には、暴力も振るう、浮気もするようなダメ男がいますが、たまにこのようなタイプに強烈にハマってしまう女性がいます。
ヒドイ目に遭っているのに、 彼のいうことをなんでも聞いたり、お金を貢いだりする女性、いますよね?
「イクメンとしての魅力」はまったくありませんが、「男性としての魅力」が強いため、女性としては、どうしても惹かれてしまうわけです。
『鳥タイプ』タイプにはハマらない女性
逆に「イクメンとしての魅力」だけをもつ『鳥タイプ』の男性を好きになる女性はいますが、上記のように自分がダメになるくらい強烈にハマる女性はほとんどいません。
よく「優しい人がいい」「浮気しない人がいい」と言いつつ、やさしいだけの『鳥タイプ』の男性に恋愛感情を持たず、浮気癖のあるような『ライオンタイプ』の男性に惹かれてしまう女性がいるのは、ご存じかと思います。
このように女性は「イクメンとして魅力」よりも「男性としての魅力」の方に、感情を揺さぶられるのです。
「イクメンとしての魅力」よりも「男性としての魅力」が強い
なぜ、このように差が出てしまうのかは、もちろん「自分の遺伝子を後世により多く残す」という本能に関係があります。
「イクメンとしての魅力」は自分でカバーできる
そもそも「イクメンとしての魅力」は子供を育て上げることが目的です。
そのためお金持ちでなくても、必要最低限の協力・資金を提供できる男性であれば、育つ子供にそれほど大きな差は出ません。
また、学費などにお金をかければ、高学歴で高収入な仕事につける可能性は高くなりますし、遺産として子供に残せれば、その子供は恋愛市場において有利な面もあるので、まったく差がないわけではありません。
つまり、子どもを育てられる基準ライン以上の資源を提供できる男性であればいいので、女性側からみても絶対的な魅力にはならないのです。
また、「イクメンとしての魅力」は女性側が、ある程度カバーすることができる魅力です。
そもそも多くの哺乳類は、女性(メス)側がメインで育児子育てを行っています。
そのため仮に男性(オス)側が育児に協力をしなくても、女性側だけで子供を成長させることができます(もちろん協力がないと不利なこともあり色々大変ですが……)。
子育てにかかるお金に関しても、女性自身でお金を稼ぐことができれば、男性に頼る必要がありません。
実際、いまの時代は女性の社会進出が進んでおり、高収入を得ている女性の中には、「子供欲しいけど結婚したくない」という方もいますね。
そのため「イクメンとしての魅力」はあった方がいいけど、絶対的に必要な魅力というわけではないのです。
「男性としての魅力」
一方、「男性としての魅力」は基準ラインなどに関係なく、魅力レベルが高ければ高いほど、子供の繁殖活動において有利になります。
魅力的なパートナーがいたとしても、それ以上の魅力を持つパートナーが現れれば、もっと魅力的な子供を産める可能性が高くなります。
そのためイケメンやリーダーシップを取れるなど、男性としての魅力は女性側から見ても、魅力的なものと映るわけです。
また、「イクメンとしての魅力」とは違い、女性側でカバーしずらいものです。
そのため女性にとっては、「男性としての魅力」を本能的に重要視しているのです。
つまり、若いうちは「本能的」に「男性としての魅力」を重視しますが、年をとるに連れて「理性」で「イクメンとしての魅力」も重視するようになるのです。