【逆効果】彼氏に「私の好きなところ10個言って」は、別れの原因

あなたは彼氏や旦那さんに対して、

「ねぇ、ねぇ、私のどこが好き?私の好きなところを10個言ってよー」

などと言ったことはないでしょうか?

 

じつは、この「私の好きなところを10個言って」というフレーズ、「別れの原因」になるセリフなんです!

 

好きな人と付き合っていると、いろいろ楽しかったり、幸せを感じたりしますが、一方で、

「この幸せが、ずっと続いてくれるのかな……?」

と不安になることもあります。

そのため、自分の好きなところを相手に聞きたい気持ちは痛いほどわかります。

 

しかし、この方法はじつは逆効果なんです。

 

三上
「今回のそのことについて詳しく解説しますが、直感的には納得しづらい意見だと思います」

 

彼氏にあなたの好きなところや魅力を言ってもらえば、彼氏はあなたの魅力を再認識します。

もちろん、あなたも自分の好きなところを言ってもらえるので、安心しますし、幸せな気分になります。

 

なので直感的には、

「『私の好きなところを10個言って』というフレーズは、2人の関係が良くなっていくんじゃないの?」

そう思えます。

 

しかし、実際、このフレーズを毎回のように言って、逆に別れの原因にもなったカップルもいます。

また、科学的にもそのメカニズムが証明されているんです。

 

今日はその点について、わかりやすく解説します。

 

 

小倉優子もこれで破局した!?

「本当に『私の好きなところを10個言って』が、別れの原因になったりするの?」

と思うかもしれません。

 

しかし、あのタレントの小倉優子さんも元旦那に同じことをしていたようで、旦那さんは婚姻中に浮気をしています。

その結果、離婚までされました。

 

小倉優子さんの場合は、

「毎晩、私の好きなところ10個言ってから寝てね」

と、毎晩寝る前にお願いしていたようです。

 

もちろん、このことだけで旦那さんが浮気したわけではないでしょうし、本人の責任感、自制心のなさなど、もっと大きな理由があるはずです。

 

しかしその中に、「私の好きなところを10個言って」というお願いが、旦那さんの心の負担になって、浮気に走った可能性があります。

補足
念のため、言っておきますが、浮気をした「責任」は100%旦那にあり、小倉さんにはありません。

あくまで浮気をした「原因・きっかけ」が「私の好きなところを10個言って」というフレーズの可能性があるというだけです。

「責任」と「原因・きっかけ」はまったく別もので、上記の説明で、浮気の正当性や旦那さんのフォローをする意図はまったくありません。

 

結局、浮気が発覚し、それが離婚の原因の一つとなっているようです。

 

小倉さん自身も離婚したあと、そのときのことを振り返り、反省もされていました。

「10個です。つらかったと思います、向こうも」

 

このことが旦那さんの心の負担になって、浮気につながったと考えているのかもしれません。

 

 

別れの原因になる理由とは?

ではなぜ、「私の好きなところを10個言って」が逆効果になってしまうのか?

 

三上
「普通に考えたら、彼女の良いところを挙げていくので、むしろ彼女の良さを再認識して、さらに彼女のことを好きになる可能性が高い感じがしますよね?」

 

ところが、「言ってもらう数」があまり多すぎると逆効果になることが実験でわかっています。

誰でも、最初の2〜3個はすぐに出ると思いますが、4個、5個となってくると、だんだん出にくくなってきます。

後半になると、いくら考えてもなかなか出なかったりします。

 

すると、彼氏のアタマの中では無意識に、

彼氏
「あれ、あまり好きなところが出ないということは、この子のことあまり好きではないのかも……」

と考え出してしまうんです。

 

そのため、思い出す作業がつらい作業になるだけでなく、その子の魅力自体も落ちる行為になってしまうんです。

まさに逆効果ですね。

 

ドイツの心理学者であるシュワルツがこのことを発見したのですが、その応用実験でも挙げてもらう例の数が多いと、逆に魅力を下げてしまったケースがありました。

ある車の長所を多く挙げるよう指示すると、その車にさほど魅力を感じなくなる

ファスト&スロー(上)  (ダニエル・カーネマン)

 

 

相手に好かれたいなら「私の〇〇なところを10個言って」と聞こう

これらを踏まえて、三上がおすすめしたい方法は、

「私の好きなところを10個言って」

ではなく、むしろ、

「嫌なところ、直してほしいところを10個言って」

と彼氏や旦那に言うことです。

 

大きなメリットが2つある

普通に考えると、

「私の嫌なところを再認識して嫌われてしまうんじゃないの?」

と思うかもしれません。

 

しかし、このあと説明するとおり、嫌なところを聞く方法はメリットの方が大きいんです。

 

彼氏にとっては、

彼氏
「あれ?  思ったよりも悪いところってないな。やっぱり、この子はいい子なんだな」

と思ってもらいやすくなります。

 

また、あなたにとっても、彼氏から見て直してほしいところが分かるので、その部分を直すことで、より彼氏から見て魅力的な女性になることができます。

 

このように、どちらにとってもメリットが大きいので、ぜひ試してみてください。

「嫌なところを10個言って」というメリット
  • 彼氏に「(あなたことを)あまり悪いところないな」と思ってもらえる
  • 本当に「あなたに直してほしい」と思うところがわかり、彼氏が別れようと思う前に対策ができる

 

実験でも実証されている効果

実際に、ある実験で学生に、ある講座の良くなかった点・改善点を挙げてもらうように伝えて、逆にその講座への評価が高まった例もあります。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校のある教授は、利用可能性バイアスを利用する巧みな方法を考え出した。
学生たちに講座の改良点を挙げさせたのだが、このとき、クラス別に挙げてもらう数を変えた。
すると予想通り、改善点を多く挙げるように指示したクラスほど、講座に高い評価をつけた。

ファスト&スロー(上) (ダニエル・カーネマン)

 

この例で学生たちは、

学生
「改善点、つまり悪い所を多く思い出すのにかなり苦労した。
だからこの講座はそれほど悪い講座ではない。
むしろ良い講座なのではないか?」

そう判断したわけです。

 

このように、「かんたんにその例を思い出すことができるという感覚」は、「実際に思い出すことができた例の数」よりもインパクトが大きいということです。

 

相手に伝えるときの注意点

この方法を使うときの注意点としては、あまりネガティブなことを言われたくないと思って、言ってもらう数を少なくしないということです。

 

例えば「私の嫌なところを『1つ』だけ言って」と言ってしまった場合、彼氏も1個程度だとわりあい簡単に思い出せてしまいます。

 

すると、

彼氏
「こんなにすぐに嫌なところを挙げられるということは、本当はいい子じゃないのかも?」

と、逆に嫌なところだけを再認識してしまうという結果になります。

 

この方法のポイントは、言ってもらう数を多くして、

彼氏
「思った以上に、悪いところがないんだな」

と相手に認識してもらうことなので、言ってもらう数はある程度多くないといけません。

 

「自分の嫌なところなんて、好きな人に言われたくないなぁ」

という気持ちはよく分かりますが、ここはぐっと我慢して彼氏に聞いてみましょう。

 

 

今回のまとめ

いかがだったでしょうか?

良かれと思っていたことが、じつは逆効果だったということはよくありますが、今回の件はまさにその通りだと思います。

 

もし、どうしても自分の好きなところを言って欲しい場合は、1つもしくは2つなど、できるだけ数を少なくしてください。

相手に思い出させるのが楽な状態にしてあげることが大事です。

思い出させることが心理的な負担になってしまうと、逆効果になるので注意しましょう。

 

今回は女性向けに書きましたが、男性が彼女や奥さんに

「僕の好きなところを言って」

という場合も同じです。

 

言ってもらう数が多すぎると、彼女や奥さんは

彼女・奥さん
「あまりいいところが出てこないのは、この人があまり良くないからだ」

と無意識に考えてしまいます。

 

いいポイントを聞くときはできるだけ数を少なく、悪いポイントを聞くときはできるだけ数を多くして聞きましょう。

 

今回の方法で、二人の関係がよくなり、より幸せになってくれることを祈っています。

 

 

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