「携帯電話がなかった頃の恋愛事情」も今日でとりあえず、終わりになります。
最後の話は、『連絡先の交換編』です。
ナンパ、合コンの連絡先交換のハードルが高い
これは、職場や学校で知り合った子の場合は、それほど問題ではなく、主に、ナンパや合コンで知り合った子のケースになります。
携帯電話がないので、女の子と知り合い、連絡先を交換となると、当然、お互い家の固定電話の番号を教えることになります。
男の場合、それほど問題ありませんが、女の子は違います。
出会ったばっかりの男に自宅の番号を教えるのは、抵抗がありますからね。
- 「もし、変な男だったら、どうしよう?」
- 「何回も電話をかけてきて、家族に迷惑かける男だったら……」
など、いろいろ不安に思うわけです。
しかも、当時は番号通知の機能もなかったので、電話を取らなければ、相手がわかりませんでした。ですので、なおさら慎重になりますよね。
特にナンパしてきた男に自宅の電話番号教えるなんて、今の子たちには信じられないかも。
でも、実際、自宅の電話以外、連絡のしようがないので、女の子も気に入って、安心できる男だと思えば、その日、出会った男でも番号交換をしていました。
ただ、当然いまの携帯のときよりもハードルが高かったのは、いうまでもありません。
ポケベルが登場したものの…
ちなみに携帯が普及する直前には、「ポケットベル(ポケベル)」というものが、使われていた時代がありました。
『無線呼び出し(ポケットベル)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E7%B7%9A%E5%91%BC%E3%81%B3%E5%87%BA%E3%81%97
通話はできませんが、簡単な文字メッセージ(シンプルなメール機能)が送れ、料金も安かったので、一時期、女子高生などの間でかなり普及しました。
このおかげで、自宅の電話を教えずに済むようになり、以前よりも番号交換のハードルが下がりました。
カップルなんかは、このポケベルで連絡を取り合い、電話で話したいときは親にバレないようにポケベルで「いまからかけるね」など、確認をとってから電話をしたりしていました。
ただ、ナンパの場合は、このポケベルがくせ者でした。
メールと同じで、メッセージを送ることしかできないので、女の子の気が向かなければ、一向に返事が来ないわけです。
しかも、自分がポケベルを持っていなければ、女の子からこちらに電話をかけてもらわなければならないので、さらにハードルが高くなります。
三上は携帯が一般に普及しはじめた頃に、ポケベルから携帯に切り替えました。
なので、一般的にはまだポケベルを持っている子が多く、ナンパで連絡先を交換した場合、携帯から女の子のポケベルに「おれの携帯に電話して」とメッセージを送るしか方法がありませんでした。
そうなると当然、女の子が電話代の高い携帯にわざわざ電話かけてもいいと思うくらい、こちらのことを気に入ってもらってないと、連絡が取れなかったりしました。